脳のセキュリティ初講演
攻殻機動隊からはじめる脳のセキュリティと認知戦
The 10th CiNet Conference 2日目に、サイバーセキュリティ研究所 研究所長 井上大介と専門研究技術員 鈴木悠が登壇しました。講演のタイトルは『攻殻機動隊からはじめる脳のセキュリティと認知戦』。当研究所では2024年からCiNetと共同で“脳のセキュリティ”についての研究を既に始めており、この講演がその情報の初公開の場となりました。

講演の前半は井上が登壇。WarpDriveプロジェクトでコラボレーションしている『攻殻機動隊 SAC_2045』を紹介しつつ、その作品の中で描かれる“脳に対する様々な脅威の事例”を挙げ、「作品はSFの世界だが、現実は徐々にその世界に近づいてきている」「脳へのインプットとアウトプットのコントロールが高精度にできるようになってきている。 それは逆に言うと脳へのサイバー攻撃が可能になってきていると言える」と述べ、今から30年後の未来のために脳のセキュリティを研究していく重要性を説きました。
また脳に対する攻撃には、侵襲・非侵襲、情報としてダイレクトに脳に入力するものなのか間接的に知覚や聴覚を攻撃するものなのか、攻撃の効果がリアルタイムに出るのかロングタームで出るのか、など様々な軸があることを説明。 講演の後半では、その中で非侵襲で間接入力、そしてロングタームの脅威である“認知戦”について、鈴木が講演を行いました。